ぴんぽーんって黒い猫の人が荷物を届けにきた。
「息子さん野球やってるんですか」と彼はおもむろに言った。
荷物の宛名に中学硬式野球チームの名前が入っていたからだ。
「ああ、そうなんです。これはダンナ宛ですけど、
中学時代ここでやっていたんですよー。」と返すと彼は、
「うちの息子もやってるんですよ。」と。
そうだろう、でなきゃ話題にしないだろう。
「ををー!学生さんなんですね?高校ですか?」
「そうです。上はU実業で下は県立のWでやってます。」
「いいですねぇ、楽しみですねぇ。」
やっぱり現役選手がいると楽しいものだ。
たとえいろんな方面が大変だとしても、だ。
「自分もそうでしたけどドラフトにかかるぐらいになるといいんですけど。」
「あら、やってらしたんですか?」
「ええ、都内のJ高で。」
「ををー!この中学チームからそこには何人も進学してるんですよ!」
その高校にはチーム的になじみがある。
そこから大学野球に行き独立リーグで頑張ってる選手がいる。
「そうですか!やっぱり甲子園に行きたくてそこに行ったんですけどダメでした。」
「ああ、そうですよねー。狭き門ですよね・・・。」
「息子たちには行ってもらいたいから頑張ってもらわないと。」
野球をやっているもののアコガレはいつの時代だって甲子園だ。
それは親になっても変わらない。
「いいですねぇ。うちの息子は高校までやってて大学で教職とって
いまは某市で高校の先生で野球部のコーチなんですよ。
もしかしたらいつか試合するかもしれませんねー。」
「ああ、そうですね。」
と言って次の配達があるのだろう、時計をチラと見て去っていった。
いやぁ、突然のカミングアウトで驚いたけど会話が弾んで楽しかった。(≧ω≦)
配達員さんのお名前を聞けばよかったナー。
つぎに来たときにまたお話しようっと。(^m^)
そのために何か発注しなくては・・・か?(をい)